院長ごあいさつ

ごあいさつ

クリニック開業20周年を迎えて

6月19日、当地に開業して20年が経ちました。クリニックの過去、現在、未来について簡単に述べさせていただきます。

この20年はまさにアッという間に過ぎ去りました。ただ前をみてがむしゃらに日々の診療をこなしているうちに20年が経ちました。開業の1995年(平成7年)の1月には阪神淡路大震災、3月にはオウム真理教の地下鉄サリン事件があり、今思えば激動の年でした。私は開業準備に追われ、3月には東京光が丘から当地に引っ越してきました。開業するまでの3か月間は、大学より1年間の予定で開業準備のトレーニングのため出張させてもらっていた東京の先輩の病院に新幹線で引き続き勤務しており、その傍ら、開業準備を慌ただしくしておりました。

自分が開業するにはどういうコンセプトでやるか考えました。大学の医局で学んだ一般外科、消化器外科、小児外科を中心にQOLの維持のためにリハビリテーションが大事だと思い、消化器科、外科、小児外科、リハビリテーション科(当時は理学療法)を標榜しました。病気で治療することを昔より『手当てをする」と言われています。文字通り、手を当ててみることであり、手を当てることが医療の基本・根幹であると思います。この手をもって優しく接し、少しでも快適な生活(Quality of Life)を送れるよう支援することを当院の基本理念にしました。

その後、平成12年に介護保険が始まる際には、医療から介護への連携が重要になってくるとの思いで、居宅介護支援事業所を立ち上げました。通常の介護関連施設とは異なり、医療がよくわかる事業所を目指しました。平成20年には電子カルテ、翌平成21年にはデジタルレントゲンを導入しました。新しいシステムを使いこなすために、導入後1か月は毎日夜10時頃まで仕事にかかってしまいました。

つい先日は、同じ日に100歳の患者様がふたり来院されました。その一方で生後1か月の赤ちゃんの来院もありました。現在は0歳から100歳、内科から外科、救急車にも対応し、ひとりで総合病院をやっている感じです。開業時より現在まで、他の医療機関への紹介患者数は4,600例に達しました。これは私の力不足もあるかと思われますが、それだけいろいろな問題を抱えた患者様が多く来院しているということでもあります。

検診の重要性は自分も大腸・心臓の病気がみつかり再認識しました。それから6年たち、頑張って日々の診療に励んでいることに感謝しています。昨年は早期胃がん4例、進行胃がん2例が見つかりました。検診にて早期発見、早期治療ができた人がいる一方、検診を勧めたのに受けなかったために癌が進行してしまった人もおり、残念でなりません。検診の重要性については、引き続き地域のみなさまに啓蒙していきたいと思っております。昨年受けて問題なかったので今年はよい、というわけではありません。毎年受けることが精度を上げ、早期発見につながります。

2025年問題というものがあります。これはベビーブーマーの人たちが後期高齢者の75歳になる時期です。今から10年後には老人人口は増え、医療の質を確保するのが非常にむずかしい時代になってくると思われます。国はあの手この手で医療費削減を試みていますが、日本経済の状況によってはきびしい時代が予想できます。入院から在宅へ、医療から介護へ、cureからcareへ、助ける医療から看取りの医療への転換期です。しかし、世の中はいろいろ変わっても、当院の基本理念は色あせることなく、むしろ再認識し、スタッフ一同新たな時を刻んでいきたいと思っております。

2015年7月 萩野クリニック院長 萩野教幸

院長紹介

萩野クリニック院長 萩野教幸

【専門医・資格認定】
・日本外科学会認定 外科専門医
・日本小児外科学会認定 小児外科専門医
・日本消化器外科学会認定 認定医
・日本医師会認定 産業医
・日本医師会認定 健康スポーツ医
・マンモグラフィー読影医
・医学博士

【所属学会】
・日本癌学会
・日本癌治療学会
・日本小児がん学会
・日本外科学会
・日本小児外科学会
・日本消化器外科学会
・日本整形外科学会
・日本消化器内視鏡学会

 
ページトップへ