院長ごあいさつ

ごあいさつ

クリニック開業23周年を迎えて

 6月19日で開業23年になりました。この時期になるとクリニックの受付に蘭が飾ってあります。毎年、私の母が届けてくれます。その母も95歳になりました。

 先日、オウム真理教の松本智津夫(麻原彰晃)以下7名の死刑執行がありました。私が開業したその年の1月は阪神淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件がありまさに激動の年でした。6月開業に向けて必死でした。開業当初は大学で一緒に働いていた看護師1名、医療事務1名、妻と医師である私の計4名でした。
 現在は医療事務3名、看護師4名、リハスタッフ3名、ケアマネ2名、医師1名の計13名になりました。開業当初の理念は変わりません。広く専門的は知識を持って地域医療に貢献することです。ロゴマークの小さな手は子供だけの手だけではなく患者さんの手を意味しています。その手をやさしく包み込むことが当院の基本理念です。

 6月は日々の診療の他に、沼津医師会の総会に向けて決算報告の準備で連日の資料の読み込み、作成、県医師会代議員会、県医師協同組合総代会、県医師信用組合総代会のために週1~2回の静岡行、乳がん検診あり方検討会、胃がん検診あり方検討委員会の取りまとめ、6月11日から市の検診開始、その合間にサッカーワールドカップのテレビ観戦、開院記念日のクリニックの恒例の食事会、大学医局の同窓会、西に東に、昼に夜にこれほどハードワークしたのは久し振りでした。ただ言えることは必要とされている時が花、そう割り切って一つ一つのミッションをこなしました。

 最近、医療、介護でフレイルという言葉がよく出てきます。これは海外の老年医学の分野で使用されているFrailty(フレイルティ)に対する日本語訳です。フレイルは虚弱を意味します。これは身体的フレイルのみならず、社会的フレイル、心理的認知的フレイルがありこれらはフレイルサイクルを形成しています。
 例えば会社を定年退職した時、人とのつながりがなくなり社会的孤立すなわち社会的フレイルに陥って、認知症になったり、身体的機能が衰え身体的フレイルに進みやすくなります。フレイルの評価基準として5項目があります。体重減少(6か月で2~3kg以上の体重減少)、筋力低下(握力:男性26kg以下、女性18kg以下)、疲労感(ここ2週間わけもなく疲れたような感じがする)、歩行速度の低下(通常歩行速度1.0m/秒以下)、身体活動量の低下です。

 高齢になったら特に食習慣(肉類を毎日食べる)、社会性(外出頻度を増やす)が大きなウエイトを占め負の連鎖を断ち切ることが重要と思われます。
 やはり健康が一番、心の健康、身体の健康、どちらもしっかり回らなくては正しい方向に進みません。まさに車の両輪です。

2018年7月 萩野クリニック院長 萩野教幸

院長紹介

萩野クリニック院長 萩野教幸

【専門医・資格認定】
・日本外科学会認定 外科専門医
・日本小児外科学会認定 小児外科専門医
・日本消化器外科学会認定 認定医
・日本医師会認定 産業医
・日本医師会認定 健康スポーツ医
・マンモグラフィー読影医
・医学博士

【所属学会】
・日本癌学会
・日本癌治療学会
・日本小児がん学会
・日本外科学会
・日本小児外科学会
・日本消化器外科学会
・日本整形外科学会
・日本消化器内視鏡学会

 
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